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三つのお約束
銀座情報掲載品 一覧

脇差 銘 備前介藤原宗次 文久二年八月日
Wakizashi sign Bizen no suke Fujiwara Munetsugu

武蔵国 文久 六十歳 百五十四年前 刃長 一尺五寸(四五・四糎) 反り 三分 元幅 一寸 先幅 七分二厘半
棟重ね 二分一厘半  鎬重ね 二分二厘強 金着一重ハバキ 白鞘入 昭和二十七年東京都登録

特別保存刀剣鑑定書

 固山宗次は享和三年に陸奥国白川に生まれ、仕えていた白川松平家の桑名転封に伴って移住、後に江戸に出て加藤綱英と綱俊の門人となる。師に学んだ備前伝を得意とし、高低穏やかに連なる独特の固山丁子の刃文が特徴。精妙な地鉄に綺麗な刃文構成だけでなく、伊賀乗重など数多の試断家の意を得て作刀技術の追求は截断能力向上へと向かい、最上大業物に肩を並べる斬れ味で人気を誇った。
 この脇差は、式正の大小揃いと されたものであろう、古作備前物を手本とし、江戸時代の使用に適した安定感のある姿に造り込んでおり、元先の身幅広く重ねはしっかりとし、区深く残されている。小板目鍛えの地鉄は細かな地沸で粒立ち、均質にしかも密に詰んで潤い感に溢れている。区下焼込みから始まる互の目乱の刃文は、焼頭が丸みを帯びて軽やかに連続する構成で、足が刃先近くまで長く射し、帽子は浅く弛み込んで先小丸に返る。匂を主体に小沸の叢付いた焼刃は明るく冴え冴えとし、刃縁には沸の粒が星屑を蒔いたように刃中に変化を与えている。未だ錆の浅い茎には、切鑢と特徴的な銘が刻されている。


脇差 銘 備前介藤原宗次 文久二年八月日脇差 銘 備前介藤原宗次 文久二年八月日脇差 銘 備前介藤原宗次 文久二年八月日 白鞘

脇差 銘 備前介藤原宗次 文久二年八月日 切先脇差 銘 備前介藤原宗次 文久二年八月日 刀身中央脇差 銘 備前介藤原宗次 文久二年八月日 ハバキ上

脇差 銘 備前介藤原宗次 文久二年八月日  切先脇差 銘 備前介藤原宗次 文久二年八月日 刀身中央脇差 銘 備前介藤原宗次 文久二年八月日 ハバキ上

ハバキ

宗次 押形

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