刀 刃長 二尺六分五厘 Edge length; 62.6cm |
最上大業物作者(注@)に列せられる切れ味を誇り、二代目虎徹を継いだ長曽祢興正の、古作相州正宗を手本とした作。興正は虎徹が江戸に移る以前の越前甲冑工の頃からの門人で、師とは一心同体、寝食を共にして研究と試作を積み重ね、名作を生み出すに不可欠な手足となり(注A)、師の没後は刀界の重鎮として元禄年間まで高い人気を誇った、江戸を代表する一人。 注@…古刀期、新刀期を含め、最上大業物作者はわずか十三工。山野勘十郎久英による大脇毛截断や貮ツ胴截断などの試銘のある刀が遺されている。 |
Ginza
Choshuya All Rights Reserved