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藍鮫皮包鞘海軍短剣拵
刀身 短刀 無銘




拵全長
一尺二寸八分三厘
38.9cm
柄長 三寸二分
9.7cm

刀身 短刀 無銘
 明治頃

刃長
七寸二分二厘
21.9cm

反り

内反り僅少
元幅 六分七厘
2.05cm
重ね 一分九厘
0.58cm

金鍍金一重ハバキ
平成21年東京都登録(301027号 2月10日)




価格 35万円


 海軍将官が腰に帯びた藍鮫皮包の短剣拵。桜花図の金具は細部までしっかり造られ、粒揃いの白鮫皮を巻き締める金線と、いずれも金色鮮やか。明治期の様式の入念作で、縁・切羽・鐔には、附帯する短刀の茎の「廿三」の切付銘と同じ数字が識別のために毛彫されている。
  収められた短刀も鍛錬された作。内反り極僅かについた端正な姿で、小板目鍛えの地鉄には直刃の刃文が焼かれ、茎は無銘ながら生ぶ茎。
作者は幕末から明治にかけての膳所胤吉、或いはその流れを汲む堀井俊秀あたりであろうか。通常みる官製の短刀とは異なり、本職の刀工が精鍛した一振。軍艦に乗り込む海の武人の姿を偲ばせるに充分である。






 



 




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