武帝蟠桃図小柄
 無銘

江戸時代中期
赤銅魚子地高彫金紋
長さ 98mm 幅14.6mm




価格 5万8千円(消費税込)

Details

Kozuka: "Butei, Seiobo"
(Ancient Chinese story)
no sign

Solid gold motifs inlaid on the Shakudo basement
(Kin-mon)
Length: 98mm / Width: 14.6mm
mid Edo peiod


Prce 58,000JPY


 贅沢な金紋の輝きが目を惹く小柄。江戸中期の脇の後藤の作であろうか。

 描かれているのは、桃を捧げる西王母と武帝の図。
「漢武故事」によると、漢の武帝は西王母から不老長寿の桃を授けられたという。西王母は西の仙境崑崙山における最上位の女神で、不老長寿の女神として人々から敬慕されてきた。
彼女と対に語られるのが、不老長寿の桃の実。三千年に一度実りをつけるという、そのありがたい桃の木を仙境で管理しているのが西王母なのである。この西王母と不老長寿の桃の説話は本作の武帝だけではなく、桃を盗んで食べたことで長寿を得た東方朔や月に昇った嫦娥、そして「西遊記」でも孫悟空が仙境に乱入し有難い桃を食べるというエピソードが語られており、人々の不老不死への強い願いが透けて見える。


武帝蟠桃図小柄 無銘

 

武帝蟠桃図小柄 無銘

 

武帝蟠桃図小柄 無銘

 武帝蟠桃図小柄 無銘