縦(length)84mm 横(width)83.9mm 切羽台厚さ(thickness)4.6mm ※耳際(edge)4.1mm
重量(weight)122g
鉄地丸形肉彫毛彫地透金銀布目象嵌 made of iron, round shape, openwork, inlay
美しい造形の鐔である。鐔面いっぱいにフレームインした二匹の揚羽蝶。広げた羽は地透しと金銀の布目象嵌で装飾的に表現され、長く延びた触覚はまるで唐草模様のように優雅である。描かれた揚羽蝶は備前正阿弥が採り上げた代表的意匠の一つ。備前正阿弥家は池田家の抱工として栄え、金銀の布目象嵌を凝らした透し鐔を多く製作している。この一派の掉尾には幕末から明治にかけての名工として知られる勝義が名を連ねている。