縦(length)70mm 横(width)69.4mm 切羽台厚さ(thickness)6.8mm ※耳際(edge)5.5mm
重量(weight)127g
鉄地丸形肉彫地透 耳に金布目象嵌
made of iron, round shape, openwork, gold inlay on the rim
佐渡鐔と呼ばれる透し鐔の一群がある。良質な地鉄や洒落た透しのデザインが特徴である。
この鐔も無銘ながら佐渡と鑑られる作で、小振りながら厚みのある締まった造り込みで、巴に配した芦が洒落ている。流線型の芦葉の中央を通る葉脈や透しの彫り際はすきっとしており気持ちが良い。
特筆すべきもう一つの点は地鉄の良さである。深い黒色の地鉄の表面に見える細かく詰んだ鍛え目や芦葉に並行するように現れた合わせ目は大きな鑑賞の要となっている。耳に幽かに残る金布目象嵌もゆかしい印象。
