日本刀販売専門店 銀座長州屋

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葡萄に栗鼠図 無銘 古金工

室町時代 赤銅魚子地木瓜形 特製落込桐箱入

 時代の上がる鐔の技法を知ることができる資料的価値の高い作。葡萄に栗鼠は「武道に立す」に通じることから武家に好まれた図。作風は古金工の特徴でもある目貫のように裏からの打ち出しにより主題を肉高くふっくらと表す技法で、厚手の金銀の板を被せて固着するうっとりに似た色絵。表面には精密な鏨を加え、処々に古美濃の金工が多用した金銀の露象嵌を加えている。趣味深いのは、精巧に打ち出した地板を鐔の表裏に嵌め込んで三枚仕立てとしている点。

(『銀座情報8号』 掲載品)